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第十一話 ぽっぽ来襲

烏賊足兄妹がバンク大会へ向け特訓を始めた、
狭いカセドリア農村では、すでに噂となって駆け巡っていた


小柄な男は、カセドリアの門前に立つ大男に道を尋ねた

小柄な男「 しいたけ という男を訪ねて来たんだが、知らないか? 」

両手ヲリ「 ぁ?俺様を誰だと思ってんだ?お?
       チビ坊主は家で牛乳でも飲んでな、かっかっか 」

小柄な男は『 チビ坊主 』と言われた事にカチンときたのか
大男めがけてヘビースマッシュを放つ

ドゴォーン!!
小さな体からは想像もつかない鋭く激しい一撃

両手ヲリ「 ぐぅっ!500超えのダメージだと!? 」

両手ヲリ「 俺は・・・俺はヲリだぞ!どうなっているんだ・・・! 」
両手ヲリ「 まずい!一旦体勢を立て直して・・・ 」

小柄な男「 逃がすわけが 」
そう言うと、小柄な男はボレアスから光を放つ

両手ヲリ「 ぐぅっ!?ステップの着地を読んだだと・・・無念 」
ドサッ・・・両手ヲリは地面に倒れた


小柄な男「 ・・・これしきで倒れるとは情けない・・・
      まぁ、金に困っていたところだ、もらっていくとしよう 」

小柄な男「 ほぉ、思ったより持ってるな・・・ 」

まいぽ「 おやびん! 」

小柄な男「 どしたぽ!?いきなり驚かせるなぽ!」

そうこの男、クリボーである
驚いたり焦ったりすると語尾に「 ぽ 」がついてしまうらしい

まいぽ「 おやびん!どうも烏賊足の連中が・・・ 」

クリボー「 烏賊足がどうかしたぽ? 」

まいぽ「 どうやらバンク大会に出場するらしいですぽ!」

クリボー「 ほ、本当ぽ?! 」

まいぽ「 はい、さっき烏賊足の家付近を歩いていたら
      たまたま話しているのを耳にしまして! 」

クリボー「 あの烏賊足がバンクとは・・・これはこれは・・・ 」

クリボー「 もし、うちのチームと対戦することになったら
      可愛がってやろうじゃないか・・・なぁ、まいぽ?」

まいぽ「 はい、おやびん! 」


クリボー「 おっと、可愛がるといっても
      頭をなでたり、高い高いとかをするんじゃないぞ 」

クリボー「 痛めつけてやるという事だ 」



一方、烏賊足家では・・・

慶太「 ちがう!何度いったらわかるんだ!
    片手相手に正面から挑むなー! 」

兎「 だって、近寄らないと殴れないじゃん・・・ 」

慶太「 ・・・お前の頭は飾りものか!隙を突け!
    突っ込むばかりじゃ、お荷物になるのが目に見えている。
    今からでも壷と代わってもらうか? 」

兎「 それは・・・いやだ!俺が両手やるんだー! 」

慶太「 なら、もっと頭を使え!倍増を見ろ 」

慶太「 ポジション的にはお前と同じだけど、出すぎず下がりすぎず、
    廃慈をきっちりフォローしてるだろう?なんでお前には出来ないんだ! 」

兎「 ・・・うぅ・・・倍増は・・・フォローが仕事だし・・・ 」

慶太「 だから考えろといってるんだー!!! 」

兎「 わかったよ兄ちゃん・・・頑張るから次みてくれ次! 」

慶太「 もう50000回は同じ注意してるぞ・・・ったく・・・ブツブツ 」

倍増「 兎兄ちゃん苦労してるね・・・・大変そうだ 」

廃慈「 ・・・ 」うなずく

そこへ登場した謎の人物・・・・

????「 くくっ・・・この程度でバンク大会に出るつもりぽ?
       烏賊足の末裔と言うから、少しは期待して見にきたが・・・ 」

壷「 なんだお前は、練習の邪魔だからでてってくれ 」

慶太「 ・・・!?ま、まて壷・・・ 」

慶太は謎の男に振り向き、尋ねる

慶太「 ジャイヘッドで崩れたアンバランスな体・・・
    見てる方が恥ずかしいほど見事な網タイツ・・・
    ひょっとしてクリボーさんか? 」

クリボー「 うむ、私がクリボーぽ。
      色々失礼なこと言われた気がするけど・・・ジャイ万歳! 」

慶太「 ・・・まあ、ジャイはいいとして・・・
    クリボーさんが何の用でこんなところまで? 」

クリボー「 カセドリアの黄金期を築いたと言われている伝説の烏賊足家
      そんな、烏賊足家の末裔がバンク大会に出ると聞いてね・・・
      どんなものかと思って寄ってみただけぽ 」

クリボー「 まぁ、無駄足だったぽね・・・
      そこの両手が烏賊足家のレベルなら、とても勝ち抜けるとは・・・ 」

兎「 なにー!そこまで言うならお前勝負しろよ! 」

クリボー「 ・・・私と勝負ぽ?
      大会前にあまり怪我はさせたくないんだが・・・ 」

慶太「 ちょっと待ってくれ!兎もちょっと待つんだ!
    クリボーさんもバンク大会へ出場を? 」

クリボー「 んむ、参加することにしたぽ 」

クリボー「 まぁわざわざ来たんだ・・・
      ちょっとしたゲームでもして帰るぽ 」

そういうとクリボーは次の様な提案をした

烏賊足チームの全員vsクリボーで勝負を行う

クリボーは、「 葵 」を捕まえられたら勝ち
烏賊足は、「 葵 」を3分間守るか、クリボーを倒せば勝ち

壷「 こいつ・・・どんだけ舐めてるんだ?
   いくらなんでも7:1で勝ち目なんてあるわけないだろ・・・ 」

倍増「(・・・こいつ・・・どこまで冗談なんだ・・・)」

慶太「 クリボーさん、武器は一通り貸せるが何を使う? 」

クリボー「 問題ないぽ 」
そう言うと、どこに隠していたのかボアレスを構える

クリボー「 ボレアスを紅く染めさせてくれるの?ねぇ? 」
クリボー「 冗談、怪我させるような真似はしないから、安心するといいぽ 」

兎「 こいつ・・・ふざけやがって・・・俺がぼこんぼこんにしてやるYO!」

葵「 兎、落ち着いて・・・かっかしたら相手の思うツボだよ 」

慶太「 葵の言うとおりだ、誰か杏を呼んできてくれ 」

春「 わん! 」

葵「 春はこっち! 」ずりずり
春「 くぅ〜ん・・・ 」

廃慈が杏を呼んでくると、さっそくゲームを開始する

ボアレスを片手に、一見退屈そうにあくびをするクリボー

葵を囲むように前方に慶太・廃慈・兎
中央に杏その後ろに葵、その両サイドを壷と倍増が守る

クリボー「 なるほど・・・お姫様を囲むのは当然か・・・
     それじゃいくぽよー、せいぜいお姫様を守ってみるといいぽ 」

果たして、勝負の行方は・・・