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第二十一話 苦手を克服するため

葵は性格の問題なのか
魔法を狙っても杏以外の生き物には当たらなかった

葵の弱点を克服するため特訓が始まった

慶太「 ほら、トレーニング用の杖なんだから遠慮せず撃ってくれ 」
葵「 ・・・うん、わかった 」

葵「 落ち着いて・・・落ち着いて・・・あたるはず 」

葵「 アイスボルト! 」

杖の先から冷気がほとばしり
放たれた氷は空のかなたへと消えていった

慶太「 おい、落ち着けよ・・・俺を石ころだと思って撃ってみ 」
葵「 ・・・わかってるんだけど・・・なんでだろう 」

壷「 ふむ、いきなりは無理か・・・・あ、そういえば 」

壷は訓練を思い出していた

壷「 ひょっとしたら、これで葵姉ぇの癖が直るかもしれない 」

そう言うと壷は、杏を連れてきた

壷「 訓練中に、なぜか杏には魔法があたったろ? 」

壷「 理由はわからないけど、ひょっとしたら杏なら魔法があたるかも 」

葵「 えー、あの時は倍増ちゃん狙ったのが、たまたま・・・ 」
杏「 ・・・ 」

壷「 いいからいいから、とりあえずダメ元で一回やってみてよ 」
葵「 ・・・わかった、やってみるね 」

葵は杖を構えて、杏に狙いをつける

葵「 アイスボルト! 」
杏「 ! 」

葵が放ったアイスボルトは杏に命中した

杏「・・・( なんなんだいったい )」

葵「 あたった!あたったよ! 」

壷「 ・・・なんでだろう、不思議と杏にはあたるみたいだな 」

慶太「 どうゆうことだ?杏・・・恨みでも買ってるのか? 」
杏「 お前じゃあるまいし、そんな覚えはない! 」

慶太「 葵は思い当たる? 」
葵「 ・・・全然判らない・・・ 」

壷「 まあ、理由はどうでもいいよ
   とりあえず葵姉ぇは、しばらく杏を相手にして魔法の練習してみて 」

杏を相手にさまざまな魔法を試していく
生き物に向けて魔法を放つのに抵抗があったが、徐々に慣れていった


数日後

壷「 葵姉ぇ、それじゃみんな並ぶから一人ずつ魔法を当ててみてよ 」

杏・慶太・壷・廃慈・倍増が横に並ぶ

葵「 うん・・・わかった、やってみるね 」

葵「 じゃあ、まずは杏から・・・いくよ 」
杏「 いいよ 」

葵「 アイスボルト! 」
練習のとおり杏に命中する

壷「( ここからが問題だ )」

葵「 じゃあ、次はお兄ちゃんね 」
慶太「 OK、ガツンと来い 」

葵「 アイスボルト! 」
慶太に向けて放った魔法は、まっすぐ慶太に命中する

慶太「 お!やったな葵、成功だ 」

続けて、壷、廃慈、倍増も連続して成功した

壷「 うん、ようは慣れの問題だったみたいだ 」

葵「 不思議・・・前と何が違うのか自分でもわからないけど 」

壷「 じゃあ、最初の特訓をやってみよう 」
そういうと、春を縄でつなぎ、体に布を巻きつける

葵「 よし、もう大丈夫!みんな見てて! 」
葵「 アイスボルト! 」

杖から放たれた冷気は杏に命中した

杏「・・・( だから、なんで私なんだ・・・ )」