第二十七話 修行の成果
武者修行から無事に戻ってきた兎は
あくる日、さっそく全員の練習に加わった
壷「 それじゃ、Aチームは慶兄・葵姉・兎兄で 」
壷「 Bチームは廃慈・杏・倍増で、俺は審判だ 」
Aチーム作戦会議
慶太「 兎、お前の成果を見せてもらうぞ 」
兎「 OK、どこまで出来るかわからないけどなっ 」
慶太「 おいおい、大丈夫かよ・・・頼りないな 」
葵「 兎ちゃん、期待してるからね 」
兎「 葵姉ちゃんは、慶太兄ちゃんと二人で連携してみてくれる? 」
兎「 俺は、ちょっと単独で動いてみる 」
慶太「 お前、また・・・ 」
兎「 いいからいいから・・・ 」
Bチーム作戦会議
杏「 兎兄ぃがどれぐらい動けるのか・・・ 」
杏「 まぁ2週間程度でそれほど変わるとも思えないけど 」
倍増「 杏姉ちゃん、油断は禁物だよ 」
杏「 わかってる、こっちはいつも通りいくよ、廃慈姉ぇもそれでいいよね? 」
廃慈「 ・・・ 」( うなずく )
倍増「 一応、兎兄ちゃんをマークしておくよ 」
壷「 それじゃいいか?始めるぞ? 」
壷「 開始! 」
開始と同時に飛び出す兎
慶太「 あいつ・・・全然変わってない・・・ 」
葵「 ・・・どうだろ、本当に変わってないのかな・・・? 」
兎の後を追って、慶太と葵が続く
杏「 兎兄ぃが一人で突っ込んできてる・・・ 」
杏「 チャンス作るから、廃慈姉ぇは兎兄ぃにバッシュを! 」
廃慈「 ・・・ 」( うなずく )
倍増「 ・・・ 」( なんかおかしい・・・)
両チームの距離が詰まり、先手を取ったのは兎だった
遠距離からの放たれたフォースインパクトが、倍増に突き刺さる
倍増「 え・・・いきなりかよ 」
杏が兎にアイスボルトを放つが、兎はステップで回避し
そのままBチームの裏へと回りこむ
廃慈の意識が兎にいった瞬間
葵「 アイスジャベリン! 」
廃慈は、葵のアイスジャベリンで凍結する
倍増「 くそ・・・主導権持ってかれた 」
杏「 倍増、廃慈姉ぇ守るよ!兎兄ぃ牽制するから、反対を頼む 」
凍った廃慈を前後から助けに入る杏と倍増
葵「 アイスボルト! 」
倍増を狙って魔法を放つが、倍増には当らない
慶太は倍増と間合いを詰めつつ、廃慈へのバッシュを狙う
一方、後方では杏と兎が互いに牽制しあっている
杏「 アイスボルト! 」
しかし、兎は身をかわした
杏「 かわした!? 」
そして、魔法の硬直にストスマを撃ち込んできた
杏「 くっ・・・ 」
兎の急接近を受けて、回避行動に入る杏
追撃を受けるかと思ったが、次の瞬間、兎の姿が視界から消える
兎は、杏に一撃を入れたあと
立て続けにストスマを放ち、倍増の背後から急襲をかけた
倍増「 え?なんで後ろから・・・ 」
背後からの急襲になすすべも無く
倍増はストスマ・スマッシュのコンボを受ける
倍増「 うっ・・・ 」
倍増が兎に気をとられている隙に
慶太が、距離をつめ倍増にバッシュを放つ
兎はスマッシュを一発倍増にお見舞いすると
慶太に倍増を任せ、杏へと向き直る
スタンしている倍増はなす術もなく危険な状態
杏は慶太にアイスジャベリンを撃ち、精一杯抵抗するが
武器を持ち替えた、慶太のヘビースマッシュにより倍増は倒れる
そこに、やっと凍結から解除された廃慈が追いつき
慶太にバッシュを放つが、杏は兎にまとわり付かれ追撃ができない
廃慈は、ブレイズとアーススタンプで、慶太に状態異常をつけるが
ほとんどHPは削れず、スタン耐性を与える結果になってしまった
そこに、葵がアイスボルトで廃慈に鈍足をかける
廃慈は慶太から距離をとるが
追いつかれてバッシュをもらってしまい、葵の魔法で体力を削られる
その様子を見ていた兎は、杏への牽制から一転
廃慈に向けてドラゴンテイルを放つ
兎のドラゴンテイルに、杏がヘルファイヤーを放ち
見事、慶太と兎を巻き込むが、兎の一撃により廃慈も倒れてしまった
こうなっては流石の杏も手も足もでず
徐々に追い込まれて倒されてしまった
壷「 そこまで!Aチームの勝利 」
倍増「 ・・・兎兄ちゃん、一体どうしたんだよ 」
兎「 へへっ、少しは動けるようになっただろ? 」
慶太「 少しどころじゃないぞ・・・ 」
杏「 ・・・ 」
廃慈「 ・・・ 」
葵「 兎ちゃん、すごい!あっという間に移動して、チャンス作っていくね 」
壷「 凄い見違えた・・・まるでクリボーみたいな動きしてた 」
兎「 今のが正しいかはわからないけど、今の俺に出来る事をやった 」
慶太「 とにかく、どんどん試してみよう 」
慶太「 壷も練習に加われ、これなら本当になんとかなるかもしれない 」
倍増「 それって・・・優勝ってこと? 」
杏「 参加する以上、優勝目指さなくてどうするんだよ 」
兎「 まあ、優勝できるか出来ないかはわからないけど
できる限りのことはやってみるつもりだよ 」
その日、暮れるまで烏賊足兄妹は訓練を続けたのだった
訓練の様子を見ていたユノ
ユノ「( ・・・す、すごい・・・・かっこい・・・ )」
ユノ「( はっ!私は何を・・・あんな奴、大したこと無いじゃないっ!)」
あくる日、さっそく全員の練習に加わった
壷「 それじゃ、Aチームは慶兄・葵姉・兎兄で 」
壷「 Bチームは廃慈・杏・倍増で、俺は審判だ 」
Aチーム作戦会議
慶太「 兎、お前の成果を見せてもらうぞ 」
兎「 OK、どこまで出来るかわからないけどなっ 」
慶太「 おいおい、大丈夫かよ・・・頼りないな 」
葵「 兎ちゃん、期待してるからね 」
兎「 葵姉ちゃんは、慶太兄ちゃんと二人で連携してみてくれる? 」
兎「 俺は、ちょっと単独で動いてみる 」
慶太「 お前、また・・・ 」
兎「 いいからいいから・・・ 」
Bチーム作戦会議
杏「 兎兄ぃがどれぐらい動けるのか・・・ 」
杏「 まぁ2週間程度でそれほど変わるとも思えないけど 」
倍増「 杏姉ちゃん、油断は禁物だよ 」
杏「 わかってる、こっちはいつも通りいくよ、廃慈姉ぇもそれでいいよね? 」
廃慈「 ・・・ 」( うなずく )
倍増「 一応、兎兄ちゃんをマークしておくよ 」
壷「 それじゃいいか?始めるぞ? 」
壷「 開始! 」
開始と同時に飛び出す兎
慶太「 あいつ・・・全然変わってない・・・ 」
葵「 ・・・どうだろ、本当に変わってないのかな・・・? 」
兎の後を追って、慶太と葵が続く
杏「 兎兄ぃが一人で突っ込んできてる・・・ 」
杏「 チャンス作るから、廃慈姉ぇは兎兄ぃにバッシュを! 」
廃慈「 ・・・ 」( うなずく )
倍増「 ・・・ 」( なんかおかしい・・・)
両チームの距離が詰まり、先手を取ったのは兎だった
遠距離からの放たれたフォースインパクトが、倍増に突き刺さる
倍増「 え・・・いきなりかよ 」
杏が兎にアイスボルトを放つが、兎はステップで回避し
そのままBチームの裏へと回りこむ
廃慈の意識が兎にいった瞬間
葵「 アイスジャベリン! 」
廃慈は、葵のアイスジャベリンで凍結する
倍増「 くそ・・・主導権持ってかれた 」
杏「 倍増、廃慈姉ぇ守るよ!兎兄ぃ牽制するから、反対を頼む 」
凍った廃慈を前後から助けに入る杏と倍増
葵「 アイスボルト! 」
倍増を狙って魔法を放つが、倍増には当らない
慶太は倍増と間合いを詰めつつ、廃慈へのバッシュを狙う
一方、後方では杏と兎が互いに牽制しあっている
杏「 アイスボルト! 」
しかし、兎は身をかわした
杏「 かわした!? 」
そして、魔法の硬直にストスマを撃ち込んできた
杏「 くっ・・・ 」
兎の急接近を受けて、回避行動に入る杏
追撃を受けるかと思ったが、次の瞬間、兎の姿が視界から消える
兎は、杏に一撃を入れたあと
立て続けにストスマを放ち、倍増の背後から急襲をかけた
倍増「 え?なんで後ろから・・・ 」
背後からの急襲になすすべも無く
倍増はストスマ・スマッシュのコンボを受ける
倍増「 うっ・・・ 」
倍増が兎に気をとられている隙に
慶太が、距離をつめ倍増にバッシュを放つ
兎はスマッシュを一発倍増にお見舞いすると
慶太に倍増を任せ、杏へと向き直る
スタンしている倍増はなす術もなく危険な状態
杏は慶太にアイスジャベリンを撃ち、精一杯抵抗するが
武器を持ち替えた、慶太のヘビースマッシュにより倍増は倒れる
そこに、やっと凍結から解除された廃慈が追いつき
慶太にバッシュを放つが、杏は兎にまとわり付かれ追撃ができない
廃慈は、ブレイズとアーススタンプで、慶太に状態異常をつけるが
ほとんどHPは削れず、スタン耐性を与える結果になってしまった
そこに、葵がアイスボルトで廃慈に鈍足をかける
廃慈は慶太から距離をとるが
追いつかれてバッシュをもらってしまい、葵の魔法で体力を削られる
その様子を見ていた兎は、杏への牽制から一転
廃慈に向けてドラゴンテイルを放つ
兎のドラゴンテイルに、杏がヘルファイヤーを放ち
見事、慶太と兎を巻き込むが、兎の一撃により廃慈も倒れてしまった
こうなっては流石の杏も手も足もでず
徐々に追い込まれて倒されてしまった
壷「 そこまで!Aチームの勝利 」
倍増「 ・・・兎兄ちゃん、一体どうしたんだよ 」
兎「 へへっ、少しは動けるようになっただろ? 」
慶太「 少しどころじゃないぞ・・・ 」
杏「 ・・・ 」
廃慈「 ・・・ 」
葵「 兎ちゃん、すごい!あっという間に移動して、チャンス作っていくね 」
壷「 凄い見違えた・・・まるでクリボーみたいな動きしてた 」
兎「 今のが正しいかはわからないけど、今の俺に出来る事をやった 」
慶太「 とにかく、どんどん試してみよう 」
慶太「 壷も練習に加われ、これなら本当になんとかなるかもしれない 」
倍増「 それって・・・優勝ってこと? 」
杏「 参加する以上、優勝目指さなくてどうするんだよ 」
兎「 まあ、優勝できるか出来ないかはわからないけど
できる限りのことはやってみるつもりだよ 」
その日、暮れるまで烏賊足兄妹は訓練を続けたのだった
訓練の様子を見ていたユノ
ユノ「( ・・・す、すごい・・・・かっこい・・・ )」
ユノ「( はっ!私は何を・・・あんな奴、大したこと無いじゃないっ!)」