第三十五話 バンク大会 第二試合
黒矛「 さぁ、第二試合に出場する両チームが入場してきたぜ 」
アールグレイ「 では、『 ヨダレ姫自警団 』からメンバー紹介しましょう 」
黒矛「 チームリーダーはナラン 」
黒矛「 機動力・判断力・回避能力どれもトップクラスのアタッカーだ! 」
黒矛「 続いてメンバーの紹介だ、このチームはウォリアーが多いぞ! 」
黒矛「 まずは、両手ウォリアーだ 」
黒矛「 アタックが基本、奇襲を得意とするテオルス! 」
黒矛「 敵への威圧と、広い視野を持った万能タイプ、二階堂綾乃! 」
黒矛「 マイペースにわが道を突き進む!高い攻撃力を持つアノメン 」
黒矛「 ハイブリウォリアー 」
黒矛「 高い守備力と連携を得意とするチームの要、零崎☆人識崎! 」
黒矛「 ウォリアーの紹介はこんなところだ 」
アールグレイ「 ウォリアーだけで5名・・・ 」
黒矛「 変わった編成だが、各国で名を連ねているから侮れないぞ! 」
黒矛「 あとの2名も紹介するぞ 」
黒矛「 火ソーサラー 」
黒矛「 精度の高いヘルファイアが全てを飲み込む、アルカリネ! 」
黒矛「 弓スカウト 」
黒矛「 今大会、最年少でのエントリー、妨害担当のアル! 」
黒矛「 こんなところだな 」
アールグレイ「 次に、『 刺身より握りだねっ! 』のメンバーを紹介しましょう 」
黒矛「 OK 」
黒矛「 かせらぢでも紹介したが、リーダーは片手ウォリアーの慶太だ! 」
黒矛「 メンバーの紹介もどんどんいくぜ! 」
黒矛「 片手ウォリアー 」
黒矛「 派手さは無いが堅実に仕事をこなす、無口でキュートな廃慈! 」
黒矛「 両手ウォリアー 」
黒矛「 武者修行で良い師匠と出会ったらしいぞ、成果に期待だ、兎! 」
黒矛「 氷ソーサラー 」
黒矛「 こいつがいなけりゃ烏賊足はまとまらない、チームのまとめ役、葵! 」
黒矛「 火ソーサラー 」
黒矛「 ツンツンしてるが天性の才能をその胸に秘めている、杏! 」
黒矛「 ハイブリスカウト 」
黒矛「 広い視野を持ち、短剣と弓を使い分けチームに指示を出す、壷! 」
黒矛「 最後に短剣スカウト 」
黒矛「 元々ナランの仲間だったらしいぞ、急成長を遂げた倍増! 」
各チームの紹介が終わり
両チームを控え室を後に、顔をあわせる
ナラン「 倍増・・・ 」
倍増「 なに? 」
ナラン「 お前・・・その武器・・・ふざけてるわけじゃないよな? 」
倍増の両手には、烏賊足家ご用達の包丁2本、握られていた
倍増「 ふざけてなんてないよ 」
ナラン「 そうか・・・いや、それなら良いんだ・・・ 」
アールグレイ「 この試合のポイントはどこでしょう? 」
黒矛「 そうだな、両手の機動力vs団結力ってところだな 」
アールグレイ「 となると、烏賊足チームは崩されない事がポイントですね 」
黒矛「 そうだな 」
黒矛「 ヨダレ姫チームは耐久力に難がある・・・ 」
黒矛「 下手すれば一瞬で終わる可能性もある 」
アールグレイ「 そうですね、間合いの取り方も楽しみですね 」
黒矛「 この試合の審判は、ウェッティーが務めます 」
ウェッティー「 それでは、第二試合をはじめマスヨ 」
ウェッティー「 両チームともに正々堂々と殴り合ってくださいネ 」
ウェッティー「 それでは・・・開始! 」
『 ヨダレ姫自警団 』は
先頭に零崎☆人識(片・両)、左にナラン(両)・テオルス(両)
右にアノメン(両)・二階堂(両)
中央からアル(弓)・アルカリネ(火)で距離を詰めていく
『 刺身より握りだねっ! 』は
先頭に廃慈(片)・倍増(短)、右に兎(両)、左に慶太(片)
中央から葵(氷)、杏(火)、後方から壷(弓・短)が続く
先に動きを見せたのはヨダレ姫自警団
両サイドに広がったウォリアーが、
そのまま烏賊足の両サイドをえぐるように切り込む
前列の廃慈(片)と倍増(短剣)を残して、兎(両)と慶太(片)が牽制する
壷(弓・短)は弓に持ち替え、
唯一の皿であるアルカリネ(火)を徹底マーク、レイドで動きを制限する
アル(弓)も葵(氷)にレイドを放ち、攻撃チャンスを作らせない
慶太「 いくぞっ! 」
右から突っ込んでくる二階堂(両)とアノメン(両)を集中攻撃するように
慶太(片)はブロックサインを出した
『 刺身より握りだねっ! 』は一斉に向きを変え、
二階堂(両)とアノメン(両)を飲み込むように動く
慶太(片)がぎりぎりの間合いまで詰め寄り、威圧をかける
兎(両)は、後方のナラン(両)とテオルス(両)を牽制しつつ
慶太(片)をサポートできる距離へ進む
葵(氷)は、障害物でアル(弓)からのプレッシャーが途切れた一瞬をつき
アノメン(両)にアイスジャベリンを放ち、とらえる
慶太「 おし、いくぞ! 」
慶太(片)がバッシュ態勢に入ると倍増(短)が、距離を詰める
杏(火)も、ヘルファイアのタイミングを覗う
ガン!
アノメン「 ぴよぴよ 」
慶太(片)のバッシュがアノメン(両)にヒットするが
相打ち狙いのクランブルにより慶太(片)は吹き飛ぶ
ガドブレを狙った倍増(短)だが
二階堂(両)からの威圧で容易に近寄ることができない
杏(火)は、テオルス(両)とナラン(両)からストスマ・ソニックによる
威圧と妨害をされているため魔法が撃てない
兎(両)がドラテで多少のダメージを与えるが
アノメン(両)のバッシュ効果が切れ、逃げられてしまう
バッシュ耐性をもらったアノメン(両)は
最前列にいる廃慈(片)にサイドから襲いかかる
ナラン(両)とテオルス(両)も、アノメン(両)と同時に廃慈(片)へ向け方向転換
杏(火)からのアイスボルトを避けつつストスマで廃慈(片)を襲う
それと同時に、零崎☆人識(片・両)が距離を一気に詰める
倍増(短)がアノメン(両)をマークしつつ廃慈(片)のフォローに付き
慶太(片)がアノメン(両)と二階堂(両)の間に割り込む
廃慈(片)は、向かってくるテオルス(両)のストスマにあわせ
バッシュを放つ
ガン!
テオルス「 ぴよぴよ・・・ 」
テオルス(両)がスタンすると、兎(両)がストスマで接近
追撃をこころみるが、ナラン(両)のクランブルで吹き飛ぶ兎(両)
杏(火)は、テオルス(両)にファイアランスを2発を入れる
葵(氷)はアル(弓)からの牽制で満足に動く事が出来ない
葵「 壷ちゃん、アルちゃん牽制してくれるかな・・・ 」
壷「 わかった・・・ 」
壷(短・弓)は、アルカリネ(火)のマークを解いて、アル(弓)をレイドで牽制する
吹き飛んだ廃慈(片)が起き上がると
零崎☆人識(片・両)、アノメン(両)、二階堂(両)に包囲されていた
零崎☆人識(片・両)のバッシュに廃慈(片)もバッシュで応戦
互いに相打ちとなるが、アルカリネ(火)のヘルが廃慈(片)を襲う
零崎☆人識「 ぴよぴよ 」
廃慈「 ・・・ 」ぴよぴよ
倍増「 ちぃ・・・ 」
さらに、アノメン(両)と二階堂(両)が廃慈(片)に追撃をねらう
倍増(短)は、アノメン(両)にアームブイレクを決めるが
二階堂(両)のドラゴンテイルは止められず
廃慈(片)、慶太(片)、倍増(短)はダメージを負ってしまう
さきほどの廃慈(片)のバッシュでスタンした零崎☆人識(片・両)に
杏(火)がヘルを放つ
杏(火)が放ったヘルは、零崎☆人識(片・両)にHITしたあと、
ドラテで飛び込んできた二階堂(両)も巻き込む
杏(火)のヘルを見るや
ナラン(両)とテオルス(両)はストスマを使い急接近する
まずは、ナラン(両)のストスマが杏(火)にHIT
のけぞっている所に、テオルス(両)のストスマがHIT・・・
そこに、兎(両)が駆けつけ、テオルスにヘビスマを撃ち込む
ナラン(両)、テオルス(両)がかたまっているところに
葵(氷)がカレスを放つ
テオルス(両)には当たらなかったが
ナラン(両)をカレスが捕える
凍結したナラン(両)に、慶太(片)がバッシュ
慶太(片)のバッシュが成功する
ナラン「 ぴよぴよ・・・ 」
近くにいた兎(両)が、ステップでナラン(両)に接近
慶太「 いくぞ兎! 」
兎「 おう! 」
兎(両)のヘビスマがナラン(両)を捕らえた瞬間・・・
アル「 んゆーっ☆ 」
アル(弓)のピアにより、吹き飛ばされる兎(両)、慶太(片)、杏(火)
アル(弓)のピアにより両軍が別れ
両軍とも、体勢を直し仕切りなおす
黒矛「 今のピアは絶妙だったな・・・ 」
ナラン「 アル助かったよ、ありがとうね 」
アル「 僕だってやるときはやるんだよ 」
慶太「 廃慈、大丈夫か? 」
慶太「 あまり無理するな・・・ここからは兎と俺が前で踏ん張るから 」
廃慈「 ・・・ 」うなずく
壷「 廃慈は、杏と葵姉をフォローしてくれ 」
壷「 倍増も前線より切り込んでくるヲリを無力化してくれ 」
倍増「 わかった 」
再び陣形を整え、両軍が接近する
ナラン(両)がストスマを使い、烏賊足チームのサイドを駆け上がる
壷「 廃慈!突っ込んでくるまでは追いかけなくていいから 」
廃慈(片)は、ナラン(両)寄りにポジションを移すが、陣形の中段を維持する
アル「 んゆーっ☆ 」
突然放たれる、アル(弓)のピア
葵「 キャッ 」
前列にいた兎(両)と、慶太(片)は、回避に成功するが
廃慈(片)、葵(氷)、壷(短・弓)、倍増(短)が巻き込まれ、吹き飛ぶ
テオルス「 いいぞ、アル 」
テオルス「 よし・・・崩れた、右から火皿から仕留めるぞ! 」
慶太「 させるか! 」
アノメン(両)、零崎☆人識(片・両)、二階堂(両)が左へ展開する
アルカリネ「 くらえっ! 」
アルカリネ(火)はスパークを慶太(片)、兎(両)に放つ
慶太「 兎!避けろよ 」
兎「 わかってら・・・ 」
ステップでスパークを回避する二人
そのステップを待ってたかのように
二階堂(両)がストスマで、慶太(片)に攻撃を仕掛ける
杏(火)は、二階堂(両)のストスマにジャベリンをあわせる
そして、即座にバッシュを放つ慶太(片)
二階堂「 ぴよぴよ・・・ 」
兎(両)が二階堂(両)に、ストスマとヘビスマを放つ
そこへ死角から、零崎☆人識(片・両)が慶太(片)にバッシュ
アノメン「 もらった! 」
アノメン(両)のドラゴンテイルが、慶太(片)と兎(両)を巻き込む
杏「 焼き払え! 」
アノメン(両)の突撃を察知した杏(火)が渾身のヘルを撃ち込む
杏(火)が放ったヘルは、
スタン中の二階堂(両)と、アノメン(両)を巻き込むが
零崎☆人識(片・両)はいち早くステップで回避した
慶太(片)がスタンから解ける寸前に、
アルカリネ(火)は、ジャベリンで慶太(片)を凍結させる
その時、後方にいたテオルス(両)は、
杏(火)がパワーを使い果たすのを待っていたかの様に
密集へ飛び込み、慶太(片)の後ろからドラゴンテイルを撃ち込む
兎(両)は回避成功するが、慶太(片)がまともにくらってしまう
慶太(片)は凍結から開放されたが
HPがほとんど残っていないため、自陣方面へステップを踏む
二階堂「 もらった! 」
慶太「 しまった・・・ 」
慶太(片)の回避方向を予測していた二階堂(両)のヘビスマが
慶太(片)を見事に捕え、慶太(片)は倒れてしまった
慶太「 く・・・そっ・・・ 」
そこへ、葵(氷)が放ったカレスがはじけ
二階堂(両)、テオルス(両)、アノメン(両)を凍結させる
杏「 慶兄ぃの仇だ!! 」
パワーが回復した杏(火)がランスを放ち、テオルス(両)を倒す
テオルス「 ナラン・・・後はまかせた・・・ 」
倍増「 ヘアッ! 」
二階堂「 なっ・・・パニ!? 」
倍増(短)の包丁は二階堂(両)を捕らえ、倒した
二階堂「 最後に・・・見えたのは・・・包丁・・・ 」
さらに、密集した敵集団でヴォイドダークネスを発動
零崎☆人識「 なにっ?! 」
ヴォイドに掛かり、視界を奪われながらも
零崎☆人識(片・両)は、倍増(短)にバッシュを決める
倍増「 ぴよぴよ・・・ 」
兎「 倍増っ!? 」
兎(両)が、ストスマで倍増(短)を助けようと敵陣へ切り込む
しかし、武器を持ち替えた零崎☆人識(片・両)と
アノメン(両)のヘビスマが倍増(短)に連続でHIT
一気にHPを削られ、あえなく倒される
倍増「 (廃慈姉ちゃん・・・)ごめん・・・ 」
兎「 このっ!くらえ 」
零崎☆人識(片・両)を射程に捕らえた兎(両)がヘビスマを放つ
さらに零崎☆人識(片・両)の回避にあわせ、スマを決めるが倒しきれない
アル「 んゆーっ☆ 」
アル(弓)のピアが、葵(氷)、杏(火)、兎(両)を吹き飛ばす
ここで、廃慈(片)と壷(短・弓)が戻り
兎(両)、葵(氷)、杏(火)と合流する
ナラン(両)は、自陣と敵軍の間に割って入り
暗闇の味方をフォローする
葵(氷)と杏(火)は、ナラン(両)に魔法を放つが、捕らえることができない
ナラン「 こっちだよー! 」
葵「 ・・・なんてすばしっこい 」
やがて暗闇から開放された、『 ヨダレ姫自警団 』メンバーが戦列へ復帰する
ここで、あまりHPのない杏(火)を
アル(弓)の正確なレイドが射抜き、杏(火)が倒れる
杏「 くそ・・・ 」
ウェッティー「 タイムアップ!そこまでデス! 」
審判ウェッティーにより、時間終了の合図が入る
ウェッティー「 2:3でヨダレ姫自警団の勝利デス 」
兎「 くそぉ・・・ 」
ナラン「 楽しい勝負だった 」
慶太「 こっちこそ・・・いい勉強させてもらったよ 」
テオルス「 基本は出来てる 」
テオルス「 足りないのは実戦、経験を積めば烏賊足は良いチームになる 」
満員の会場からは、両チームに惜しみない拍手が送られていた
黒矛「 さあ、第2試合はヨダレ姫の勝利が決まりました 」
アールグレイ「 勝敗のポイントはなんだと思います? 」
黒矛「 条件交換の差かな・・・ 」
アールグレイ「 条件交換? 」
黒矛「 ナランの囮で火力を分散させ、体力の多い二階堂が突っ込む 」
アールグレイ「 それはバッシュで反撃受けましたよね? 」
黒矛「 でも、あれは釣りだったな・・・ 」
黒矛「 あのバッシュから、敵をひきつけて一気に勝負を決めた感じだ 」
アールグレイ「 なるほど・・・ 」
黒矛「 それから、アルちゃんのんゆーっ☆がよかったな 」
アールグレイ「 あれでタイミング崩してましたね 」
黒矛「 まあ、敗れたとはいえ烏賊足チームも能力の高さを見せてくれた 」
黒矛「 次に期待しよう 」
アールグレイ「 そうですね、楽しみです 」
黒矛「 さぁ、第3試合、第4試合の組み合わせが決まったようだな 」
アールグレイ「 それでは、ユラギさん発表をお願いします 」
ユラギ「 はい、第3試合は『 刺身より握りだねっ! 』vs『 銀河団 』
第4試合は『 ぽ! 』vs『 ヨダレ姫自警団 』となりました 」
黒矛「 ふむふむ・・・勝ち同士と負け同士か・・・ 」
アールグレイ「 勝ち同士は、次勝てば優勝にぐっと近づきますね 」
黒矛「 負け同士も、次勝てば優勝の可能性が残る分・・・気が抜けないな 」
アールグレイ「 次も熱い熱戦を期待しましょう 」
アールグレイ「 では、『 ヨダレ姫自警団 』からメンバー紹介しましょう 」
黒矛「 チームリーダーはナラン 」
黒矛「 機動力・判断力・回避能力どれもトップクラスのアタッカーだ! 」
黒矛「 続いてメンバーの紹介だ、このチームはウォリアーが多いぞ! 」
黒矛「 まずは、両手ウォリアーだ 」
黒矛「 アタックが基本、奇襲を得意とするテオルス! 」
黒矛「 敵への威圧と、広い視野を持った万能タイプ、二階堂綾乃! 」
黒矛「 マイペースにわが道を突き進む!高い攻撃力を持つアノメン 」
黒矛「 ハイブリウォリアー 」
黒矛「 高い守備力と連携を得意とするチームの要、零崎☆人識崎! 」
黒矛「 ウォリアーの紹介はこんなところだ 」
アールグレイ「 ウォリアーだけで5名・・・ 」
黒矛「 変わった編成だが、各国で名を連ねているから侮れないぞ! 」
黒矛「 あとの2名も紹介するぞ 」
黒矛「 火ソーサラー 」
黒矛「 精度の高いヘルファイアが全てを飲み込む、アルカリネ! 」
黒矛「 弓スカウト 」
黒矛「 今大会、最年少でのエントリー、妨害担当のアル! 」
黒矛「 こんなところだな 」
アールグレイ「 次に、『 刺身より握りだねっ! 』のメンバーを紹介しましょう 」
黒矛「 OK 」
黒矛「 かせらぢでも紹介したが、リーダーは片手ウォリアーの慶太だ! 」
黒矛「 メンバーの紹介もどんどんいくぜ! 」
黒矛「 片手ウォリアー 」
黒矛「 派手さは無いが堅実に仕事をこなす、無口でキュートな廃慈! 」
黒矛「 両手ウォリアー 」
黒矛「 武者修行で良い師匠と出会ったらしいぞ、成果に期待だ、兎! 」
黒矛「 氷ソーサラー 」
黒矛「 こいつがいなけりゃ烏賊足はまとまらない、チームのまとめ役、葵! 」
黒矛「 火ソーサラー 」
黒矛「 ツンツンしてるが天性の才能をその胸に秘めている、杏! 」
黒矛「 ハイブリスカウト 」
黒矛「 広い視野を持ち、短剣と弓を使い分けチームに指示を出す、壷! 」
黒矛「 最後に短剣スカウト 」
黒矛「 元々ナランの仲間だったらしいぞ、急成長を遂げた倍増! 」
各チームの紹介が終わり
両チームを控え室を後に、顔をあわせる
ナラン「 倍増・・・ 」
倍増「 なに? 」
ナラン「 お前・・・その武器・・・ふざけてるわけじゃないよな? 」
倍増の両手には、烏賊足家ご用達の包丁2本、握られていた
倍増「 ふざけてなんてないよ 」
ナラン「 そうか・・・いや、それなら良いんだ・・・ 」
アールグレイ「 この試合のポイントはどこでしょう? 」
黒矛「 そうだな、両手の機動力vs団結力ってところだな 」
アールグレイ「 となると、烏賊足チームは崩されない事がポイントですね 」
黒矛「 そうだな 」
黒矛「 ヨダレ姫チームは耐久力に難がある・・・ 」
黒矛「 下手すれば一瞬で終わる可能性もある 」
アールグレイ「 そうですね、間合いの取り方も楽しみですね 」
黒矛「 この試合の審判は、ウェッティーが務めます 」
ウェッティー「 それでは、第二試合をはじめマスヨ 」
ウェッティー「 両チームともに正々堂々と殴り合ってくださいネ 」
ウェッティー「 それでは・・・開始! 」
『 ヨダレ姫自警団 』は
先頭に零崎☆人識(片・両)、左にナラン(両)・テオルス(両)
右にアノメン(両)・二階堂(両)
中央からアル(弓)・アルカリネ(火)で距離を詰めていく
『 刺身より握りだねっ! 』は
先頭に廃慈(片)・倍増(短)、右に兎(両)、左に慶太(片)
中央から葵(氷)、杏(火)、後方から壷(弓・短)が続く
先に動きを見せたのはヨダレ姫自警団
両サイドに広がったウォリアーが、
そのまま烏賊足の両サイドをえぐるように切り込む
前列の廃慈(片)と倍増(短剣)を残して、兎(両)と慶太(片)が牽制する
壷(弓・短)は弓に持ち替え、
唯一の皿であるアルカリネ(火)を徹底マーク、レイドで動きを制限する
アル(弓)も葵(氷)にレイドを放ち、攻撃チャンスを作らせない
慶太「 いくぞっ! 」
右から突っ込んでくる二階堂(両)とアノメン(両)を集中攻撃するように
慶太(片)はブロックサインを出した
『 刺身より握りだねっ! 』は一斉に向きを変え、
二階堂(両)とアノメン(両)を飲み込むように動く
慶太(片)がぎりぎりの間合いまで詰め寄り、威圧をかける
兎(両)は、後方のナラン(両)とテオルス(両)を牽制しつつ
慶太(片)をサポートできる距離へ進む
葵(氷)は、障害物でアル(弓)からのプレッシャーが途切れた一瞬をつき
アノメン(両)にアイスジャベリンを放ち、とらえる
慶太「 おし、いくぞ! 」
慶太(片)がバッシュ態勢に入ると倍増(短)が、距離を詰める
杏(火)も、ヘルファイアのタイミングを覗う
ガン!
アノメン「 ぴよぴよ 」
慶太(片)のバッシュがアノメン(両)にヒットするが
相打ち狙いのクランブルにより慶太(片)は吹き飛ぶ
ガドブレを狙った倍増(短)だが
二階堂(両)からの威圧で容易に近寄ることができない
杏(火)は、テオルス(両)とナラン(両)からストスマ・ソニックによる
威圧と妨害をされているため魔法が撃てない
兎(両)がドラテで多少のダメージを与えるが
アノメン(両)のバッシュ効果が切れ、逃げられてしまう
バッシュ耐性をもらったアノメン(両)は
最前列にいる廃慈(片)にサイドから襲いかかる
ナラン(両)とテオルス(両)も、アノメン(両)と同時に廃慈(片)へ向け方向転換
杏(火)からのアイスボルトを避けつつストスマで廃慈(片)を襲う
それと同時に、零崎☆人識(片・両)が距離を一気に詰める
倍増(短)がアノメン(両)をマークしつつ廃慈(片)のフォローに付き
慶太(片)がアノメン(両)と二階堂(両)の間に割り込む
廃慈(片)は、向かってくるテオルス(両)のストスマにあわせ
バッシュを放つ
ガン!
テオルス「 ぴよぴよ・・・ 」
テオルス(両)がスタンすると、兎(両)がストスマで接近
追撃をこころみるが、ナラン(両)のクランブルで吹き飛ぶ兎(両)
杏(火)は、テオルス(両)にファイアランスを2発を入れる
葵(氷)はアル(弓)からの牽制で満足に動く事が出来ない
葵「 壷ちゃん、アルちゃん牽制してくれるかな・・・ 」
壷「 わかった・・・ 」
壷(短・弓)は、アルカリネ(火)のマークを解いて、アル(弓)をレイドで牽制する
吹き飛んだ廃慈(片)が起き上がると
零崎☆人識(片・両)、アノメン(両)、二階堂(両)に包囲されていた
零崎☆人識(片・両)のバッシュに廃慈(片)もバッシュで応戦
互いに相打ちとなるが、アルカリネ(火)のヘルが廃慈(片)を襲う
零崎☆人識「 ぴよぴよ 」
廃慈「 ・・・ 」ぴよぴよ
倍増「 ちぃ・・・ 」
さらに、アノメン(両)と二階堂(両)が廃慈(片)に追撃をねらう
倍増(短)は、アノメン(両)にアームブイレクを決めるが
二階堂(両)のドラゴンテイルは止められず
廃慈(片)、慶太(片)、倍増(短)はダメージを負ってしまう
さきほどの廃慈(片)のバッシュでスタンした零崎☆人識(片・両)に
杏(火)がヘルを放つ
杏(火)が放ったヘルは、零崎☆人識(片・両)にHITしたあと、
ドラテで飛び込んできた二階堂(両)も巻き込む
杏(火)のヘルを見るや
ナラン(両)とテオルス(両)はストスマを使い急接近する
まずは、ナラン(両)のストスマが杏(火)にHIT
のけぞっている所に、テオルス(両)のストスマがHIT・・・
そこに、兎(両)が駆けつけ、テオルスにヘビスマを撃ち込む
ナラン(両)、テオルス(両)がかたまっているところに
葵(氷)がカレスを放つ
テオルス(両)には当たらなかったが
ナラン(両)をカレスが捕える
凍結したナラン(両)に、慶太(片)がバッシュ
慶太(片)のバッシュが成功する
ナラン「 ぴよぴよ・・・ 」
近くにいた兎(両)が、ステップでナラン(両)に接近
慶太「 いくぞ兎! 」
兎「 おう! 」
兎(両)のヘビスマがナラン(両)を捕らえた瞬間・・・
アル「 んゆーっ☆ 」
アル(弓)のピアにより、吹き飛ばされる兎(両)、慶太(片)、杏(火)
アル(弓)のピアにより両軍が別れ
両軍とも、体勢を直し仕切りなおす
黒矛「 今のピアは絶妙だったな・・・ 」
ナラン「 アル助かったよ、ありがとうね 」
アル「 僕だってやるときはやるんだよ 」
慶太「 廃慈、大丈夫か? 」
慶太「 あまり無理するな・・・ここからは兎と俺が前で踏ん張るから 」
廃慈「 ・・・ 」うなずく
壷「 廃慈は、杏と葵姉をフォローしてくれ 」
壷「 倍増も前線より切り込んでくるヲリを無力化してくれ 」
倍増「 わかった 」
再び陣形を整え、両軍が接近する
ナラン(両)がストスマを使い、烏賊足チームのサイドを駆け上がる
壷「 廃慈!突っ込んでくるまでは追いかけなくていいから 」
廃慈(片)は、ナラン(両)寄りにポジションを移すが、陣形の中段を維持する
アル「 んゆーっ☆ 」
突然放たれる、アル(弓)のピア
葵「 キャッ 」
前列にいた兎(両)と、慶太(片)は、回避に成功するが
廃慈(片)、葵(氷)、壷(短・弓)、倍増(短)が巻き込まれ、吹き飛ぶ
テオルス「 いいぞ、アル 」
テオルス「 よし・・・崩れた、右から火皿から仕留めるぞ! 」
慶太「 させるか! 」
アノメン(両)、零崎☆人識(片・両)、二階堂(両)が左へ展開する
アルカリネ「 くらえっ! 」
アルカリネ(火)はスパークを慶太(片)、兎(両)に放つ
慶太「 兎!避けろよ 」
兎「 わかってら・・・ 」
ステップでスパークを回避する二人
そのステップを待ってたかのように
二階堂(両)がストスマで、慶太(片)に攻撃を仕掛ける
杏(火)は、二階堂(両)のストスマにジャベリンをあわせる
そして、即座にバッシュを放つ慶太(片)
二階堂「 ぴよぴよ・・・ 」
兎(両)が二階堂(両)に、ストスマとヘビスマを放つ
そこへ死角から、零崎☆人識(片・両)が慶太(片)にバッシュ
アノメン「 もらった! 」
アノメン(両)のドラゴンテイルが、慶太(片)と兎(両)を巻き込む
杏「 焼き払え! 」
アノメン(両)の突撃を察知した杏(火)が渾身のヘルを撃ち込む
杏(火)が放ったヘルは、
スタン中の二階堂(両)と、アノメン(両)を巻き込むが
零崎☆人識(片・両)はいち早くステップで回避した
慶太(片)がスタンから解ける寸前に、
アルカリネ(火)は、ジャベリンで慶太(片)を凍結させる
その時、後方にいたテオルス(両)は、
杏(火)がパワーを使い果たすのを待っていたかの様に
密集へ飛び込み、慶太(片)の後ろからドラゴンテイルを撃ち込む
兎(両)は回避成功するが、慶太(片)がまともにくらってしまう
慶太(片)は凍結から開放されたが
HPがほとんど残っていないため、自陣方面へステップを踏む
二階堂「 もらった! 」
慶太「 しまった・・・ 」
慶太(片)の回避方向を予測していた二階堂(両)のヘビスマが
慶太(片)を見事に捕え、慶太(片)は倒れてしまった
慶太「 く・・・そっ・・・ 」
そこへ、葵(氷)が放ったカレスがはじけ
二階堂(両)、テオルス(両)、アノメン(両)を凍結させる
杏「 慶兄ぃの仇だ!! 」
パワーが回復した杏(火)がランスを放ち、テオルス(両)を倒す
テオルス「 ナラン・・・後はまかせた・・・ 」
倍増「 ヘアッ! 」
二階堂「 なっ・・・パニ!? 」
倍増(短)の包丁は二階堂(両)を捕らえ、倒した
二階堂「 最後に・・・見えたのは・・・包丁・・・ 」
さらに、密集した敵集団でヴォイドダークネスを発動
零崎☆人識「 なにっ?! 」
ヴォイドに掛かり、視界を奪われながらも
零崎☆人識(片・両)は、倍増(短)にバッシュを決める
倍増「 ぴよぴよ・・・ 」
兎「 倍増っ!? 」
兎(両)が、ストスマで倍増(短)を助けようと敵陣へ切り込む
しかし、武器を持ち替えた零崎☆人識(片・両)と
アノメン(両)のヘビスマが倍増(短)に連続でHIT
一気にHPを削られ、あえなく倒される
倍増「 (廃慈姉ちゃん・・・)ごめん・・・ 」
兎「 このっ!くらえ 」
零崎☆人識(片・両)を射程に捕らえた兎(両)がヘビスマを放つ
さらに零崎☆人識(片・両)の回避にあわせ、スマを決めるが倒しきれない
アル「 んゆーっ☆ 」
アル(弓)のピアが、葵(氷)、杏(火)、兎(両)を吹き飛ばす
ここで、廃慈(片)と壷(短・弓)が戻り
兎(両)、葵(氷)、杏(火)と合流する
ナラン(両)は、自陣と敵軍の間に割って入り
暗闇の味方をフォローする
葵(氷)と杏(火)は、ナラン(両)に魔法を放つが、捕らえることができない
ナラン「 こっちだよー! 」
葵「 ・・・なんてすばしっこい 」
やがて暗闇から開放された、『 ヨダレ姫自警団 』メンバーが戦列へ復帰する
ここで、あまりHPのない杏(火)を
アル(弓)の正確なレイドが射抜き、杏(火)が倒れる
杏「 くそ・・・ 」
ウェッティー「 タイムアップ!そこまでデス! 」
審判ウェッティーにより、時間終了の合図が入る
ウェッティー「 2:3でヨダレ姫自警団の勝利デス 」
兎「 くそぉ・・・ 」
ナラン「 楽しい勝負だった 」
慶太「 こっちこそ・・・いい勉強させてもらったよ 」
テオルス「 基本は出来てる 」
テオルス「 足りないのは実戦、経験を積めば烏賊足は良いチームになる 」
満員の会場からは、両チームに惜しみない拍手が送られていた
黒矛「 さあ、第2試合はヨダレ姫の勝利が決まりました 」
アールグレイ「 勝敗のポイントはなんだと思います? 」
黒矛「 条件交換の差かな・・・ 」
アールグレイ「 条件交換? 」
黒矛「 ナランの囮で火力を分散させ、体力の多い二階堂が突っ込む 」
アールグレイ「 それはバッシュで反撃受けましたよね? 」
黒矛「 でも、あれは釣りだったな・・・ 」
黒矛「 あのバッシュから、敵をひきつけて一気に勝負を決めた感じだ 」
アールグレイ「 なるほど・・・ 」
黒矛「 それから、アルちゃんのんゆーっ☆がよかったな 」
アールグレイ「 あれでタイミング崩してましたね 」
黒矛「 まあ、敗れたとはいえ烏賊足チームも能力の高さを見せてくれた 」
黒矛「 次に期待しよう 」
アールグレイ「 そうですね、楽しみです 」
黒矛「 さぁ、第3試合、第4試合の組み合わせが決まったようだな 」
アールグレイ「 それでは、ユラギさん発表をお願いします 」
ユラギ「 はい、第3試合は『 刺身より握りだねっ! 』vs『 銀河団 』
第4試合は『 ぽ! 』vs『 ヨダレ姫自警団 』となりました 」
黒矛「 ふむふむ・・・勝ち同士と負け同士か・・・ 」
アールグレイ「 勝ち同士は、次勝てば優勝にぐっと近づきますね 」
黒矛「 負け同士も、次勝てば優勝の可能性が残る分・・・気が抜けないな 」
アールグレイ「 次も熱い熱戦を期待しましょう 」