こぼれ話3 謎の魔術師
ある日の葵と春
葵「 春!お散歩いくよー 」
春「 わんわんわん! 」
まっしぐらに葵の元へ駆け寄ってくる春、嬉しそうである
春の首輪にリードを掛けて、いつもの散歩コースを歩いていると
ひとりの老人が話しかけてきた
謎の魔術師「 お、おぉ・・・そこのお嬢さん・・・ちょっといいかな? 」
葵「 え?私ですか? 」
謎の魔術師「 お嬢さんが連れている、その狼は・・・ 」
葵「 春ですか?弟が拾ってきたので、そのまま飼ってるんです 」
謎の魔術師「 その狼は、狼なんかじゃない・・・ 」
葵「 え・・・? 」
謎の魔術師「 太古の魔術、人を動物の中に封じ込める術があってな・・・
その狼がまさしくそれじゃ・・・ 」
葵「 ・・・ぇええ?春が人なの・・・?うそ・・・ 」
謎の魔術師「 本当じゃとも・・・重い罪を犯したものや王族の権力争いに
巻き込まれた要人などが動物の姿にされたそうじゃ・・・ 」
葵「 ・・・それで、戻す方法はあるんですか? 」
謎の魔術師「 うむ・・・無いわけではないが、大変じゃぞ・・・ 」
葵「 春・・・元の姿に戻りたい? 」
春「 わん! 」
葵「 そっか、元に戻す方法を教えていただけますか? 」
謎の魔術師「 教えないこともないが・・・もしその狼が・・・
罪人を封じこめていたとしたら・・・危険かもしれんぞ? 」
葵「 大丈夫です、春は元の姿に戻っても絶対に酷いことする子じゃないです 」
謎の魔術師「 ふむ、愛されておるのう・・・わんこの分際で・・・ 」
かくして、葵は魔術を解く方法を習った
数ヵ月後
魔術師から教わった全ての条件を満たし、ついに春の魔術が解ける時がきた
葵「 あとはこの薬を春に飲ませるだけ・・・ 」
葵「 春・・・長かったね・・・ 」
春「 わん・・・ 」
葵「 それじゃいくよ? 」
春「 わんわん! 」
葵「 お手! 」
春「 わぅっ! 」(サッ)
葵「 ふせ! 」
春「 わん! 」(ぺたり)
葵「 (*´∀`)σσσσ)´Д`*) ドルルルルルル・・・ 」
春「 Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァ!!? 」
葵「 はい・・・ 」
春「 ぺろぺろ 」
春が薬を舐めると
みるみる春の姿が青年の姿へと変った
葵「 きゃっ・・・ 」
狼の姿から人の姿へ戻った春は、生まれたままの姿だった
春「 葵・・・ありがとう、おかげで元の姿になることができた 」
葵「 お礼はいいから・・・・何か服をきて! 」
春「 何いってるんだよ、一緒に風呂も入った仲じゃないか 」
葵「 あ・・・いやぁーーーーー! 」
ガンッ!
葵は、思わず近くにあった丸太で、春を強打した
春「 オブァッ 」
あまりにも強烈な一撃に、春は気を失った
葵「 ・・・春?・・・ごめんね・・・ 」
春が目を覚ますと
春「 わぅ・・・ 」(大丈夫)
春「 わっ!?わん・・・ 」(何でまた狼・・・)
葵「 ごめん・・・なんか、また狼に・・・ 」
姿が戻ったばかりで、安定しないまま気を失った春は
魔術解除の効力が切れてしまったようだ
葵「 また、変なこと言われても困るし、しばらくそのままね? 」
春「 くぅ〜ん 」
葵「 やっぱり春って変な狼だったんだね 」
はたして、春が再び人間の姿に戻れる日はくるのだろうか
葵「 春!お散歩いくよー 」
春「 わんわんわん! 」
まっしぐらに葵の元へ駆け寄ってくる春、嬉しそうである
春の首輪にリードを掛けて、いつもの散歩コースを歩いていると
ひとりの老人が話しかけてきた
謎の魔術師「 お、おぉ・・・そこのお嬢さん・・・ちょっといいかな? 」
葵「 え?私ですか? 」
謎の魔術師「 お嬢さんが連れている、その狼は・・・ 」
葵「 春ですか?弟が拾ってきたので、そのまま飼ってるんです 」
謎の魔術師「 その狼は、狼なんかじゃない・・・ 」
葵「 え・・・? 」
謎の魔術師「 太古の魔術、人を動物の中に封じ込める術があってな・・・
その狼がまさしくそれじゃ・・・ 」
葵「 ・・・ぇええ?春が人なの・・・?うそ・・・ 」
謎の魔術師「 本当じゃとも・・・重い罪を犯したものや王族の権力争いに
巻き込まれた要人などが動物の姿にされたそうじゃ・・・ 」
葵「 ・・・それで、戻す方法はあるんですか? 」
謎の魔術師「 うむ・・・無いわけではないが、大変じゃぞ・・・ 」
葵「 春・・・元の姿に戻りたい? 」
春「 わん! 」
葵「 そっか、元に戻す方法を教えていただけますか? 」
謎の魔術師「 教えないこともないが・・・もしその狼が・・・
罪人を封じこめていたとしたら・・・危険かもしれんぞ? 」
葵「 大丈夫です、春は元の姿に戻っても絶対に酷いことする子じゃないです 」
謎の魔術師「 ふむ、愛されておるのう・・・わんこの分際で・・・ 」
かくして、葵は魔術を解く方法を習った
数ヵ月後
魔術師から教わった全ての条件を満たし、ついに春の魔術が解ける時がきた
葵「 あとはこの薬を春に飲ませるだけ・・・ 」
葵「 春・・・長かったね・・・ 」
春「 わん・・・ 」
葵「 それじゃいくよ? 」
春「 わんわん! 」
葵「 お手! 」
春「 わぅっ! 」(サッ)
葵「 ふせ! 」
春「 わん! 」(ぺたり)
葵「 (*´∀`)σσσσ)´Д`*) ドルルルルルル・・・ 」
春「 Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァ!!? 」
葵「 はい・・・ 」
春「 ぺろぺろ 」
春が薬を舐めると
みるみる春の姿が青年の姿へと変った
葵「 きゃっ・・・ 」
狼の姿から人の姿へ戻った春は、生まれたままの姿だった
春「 葵・・・ありがとう、おかげで元の姿になることができた 」
葵「 お礼はいいから・・・・何か服をきて! 」
春「 何いってるんだよ、一緒に風呂も入った仲じゃないか 」
葵「 あ・・・いやぁーーーーー! 」
ガンッ!
葵は、思わず近くにあった丸太で、春を強打した
春「 オブァッ 」
あまりにも強烈な一撃に、春は気を失った
葵「 ・・・春?・・・ごめんね・・・ 」
春が目を覚ますと
春「 わぅ・・・ 」(大丈夫)
春「 わっ!?わん・・・ 」(何でまた狼・・・)
葵「 ごめん・・・なんか、また狼に・・・ 」
姿が戻ったばかりで、安定しないまま気を失った春は
魔術解除の効力が切れてしまったようだ
葵「 また、変なこと言われても困るし、しばらくそのままね? 」
春「 くぅ〜ん 」
葵「 やっぱり春って変な狼だったんだね 」
はたして、春が再び人間の姿に戻れる日はくるのだろうか