第十九話 烏賊足パパの足跡
兎が旅立った後も、兄妹の特訓は続いていた
倍増は、ますます腕をあげ、より短剣らしくなった
杏は、相手の行動を予測できるようになってきた
葵は、自分の欠点と向き合い、必死に克服しようと頑張っていた
廃慈と慶太は、二人でヲリの立ち回りから
味方のフォローを何度も反復練習していた
そんな中・・・
壷「( 俺は、指揮官なんて、偉そうにしているだけで・・・ )」
弓短剣のハイブリ
敵サラ、敵スカの行動を妨害し、翻弄する
いざとなったら、ブレイクで味方を守る・・・やることは判っていた
壷「 俺に、俺に足りないもの・・・ 」
兄妹の特訓を監督しながら、壷は悩んでいた
ある日
壷は、バンクの戦術や記録を調べにカセドリア村立図書館へ立ち寄った
色々な文献が並ぶ中、壷はバンク関連の書物を探す
壷「 ば・・・ば・・・バ行・・・あった、ここだ 」
バナナ大国カセドリア
バナナの起源
バナナの国のS姫様
バ行に並んだ本を目で追うと、ふと一冊の本に目が止まる
【 バナナの復興とその軌跡 戦闘の達人ウィンビーン 】
壷「 ・・・これは・・・? 」
壷は、その本を手に取ると、パラパラとページをめくる
本に描かれたウィンビーンの数々の肖像画
壷は驚き思わず息を飲み込む
壷「 親父・・・?! 」
烏賊足パパがカセドリアで有名な、戦術家であることも
弓の達人であったことも、壷も知っていた・・・
しかし、まさかカセドリアの英雄と称えられるウィンビーンが
烏賊足パパだとは知る由も無かった
【 バナナの復興とその軌跡 戦闘の達人ウィンビーン 】には、
ウィンビーンの戦術から戦闘技術まで詳細に記述されていた
ウィンビーンの類稀な戦術眼は、
その自らの弓により最大限に引き出されていた
群がる敵ウォリアーを孤立させ、後続の部隊を足止めし、敵を分断
正確無比な弓術により、数々の苦境を乗り切ったウィンビーン
壷「 親父・・・凄い・・・ 」
そして、メルファリア豪族であるゲブランド町から
独立を果たすまで、ティファリスを擁立し幸せな家族を築いた
その後は、皇女の身の安全を護るためか
一切の記述は無かったが、それが烏賊足家だと壷は理解した
壷「 ・・・でも、親父ってロリコンだよな・・・絶対に・・・ 」
壷「 ・・・どうりで・・・慶太兄も・・・ 」
なんて考えを巡らしつつ
壷はその本を借りて自分の特訓開始する
なによりも正確な射撃
川の上流から流れてきた木の葉を弓で射抜く
水の流れは不規則だが、流れを読み正確に矢を放つ
何度も何度も、手の皮が擦り切れ血がでても特訓を続けた
壷「 時間がないんだ・・・俺がやらなければ・・・ 」
元々、弓の才能があったのか、壷のどんどん成長した
ついには、川から流れてくる木の葉を確実に射抜くほどとなった
壷「 親父・・・俺、親父を超えてみせるよ・・・ 」
倍増は、ますます腕をあげ、より短剣らしくなった
杏は、相手の行動を予測できるようになってきた
葵は、自分の欠点と向き合い、必死に克服しようと頑張っていた
廃慈と慶太は、二人でヲリの立ち回りから
味方のフォローを何度も反復練習していた
そんな中・・・
壷「( 俺は、指揮官なんて、偉そうにしているだけで・・・ )」
弓短剣のハイブリ
敵サラ、敵スカの行動を妨害し、翻弄する
いざとなったら、ブレイクで味方を守る・・・やることは判っていた
壷「 俺に、俺に足りないもの・・・ 」
兄妹の特訓を監督しながら、壷は悩んでいた
ある日
壷は、バンクの戦術や記録を調べにカセドリア村立図書館へ立ち寄った
色々な文献が並ぶ中、壷はバンク関連の書物を探す
壷「 ば・・・ば・・・バ行・・・あった、ここだ 」
バナナ大国カセドリア
バナナの起源
バナナの国のS姫様
バ行に並んだ本を目で追うと、ふと一冊の本に目が止まる
【 バナナの復興とその軌跡 戦闘の達人ウィンビーン 】
壷「 ・・・これは・・・? 」
壷は、その本を手に取ると、パラパラとページをめくる
本に描かれたウィンビーンの数々の肖像画
壷は驚き思わず息を飲み込む
壷「 親父・・・?! 」
烏賊足パパがカセドリアで有名な、戦術家であることも
弓の達人であったことも、壷も知っていた・・・
しかし、まさかカセドリアの英雄と称えられるウィンビーンが
烏賊足パパだとは知る由も無かった
【 バナナの復興とその軌跡 戦闘の達人ウィンビーン 】には、
ウィンビーンの戦術から戦闘技術まで詳細に記述されていた
ウィンビーンの類稀な戦術眼は、
その自らの弓により最大限に引き出されていた
群がる敵ウォリアーを孤立させ、後続の部隊を足止めし、敵を分断
正確無比な弓術により、数々の苦境を乗り切ったウィンビーン
壷「 親父・・・凄い・・・ 」
そして、メルファリア豪族であるゲブランド町から
独立を果たすまで、ティファリスを擁立し幸せな家族を築いた
その後は、皇女の身の安全を護るためか
一切の記述は無かったが、それが烏賊足家だと壷は理解した
壷「 ・・・でも、親父ってロリコンだよな・・・絶対に・・・ 」
壷「 ・・・どうりで・・・慶太兄も・・・ 」
なんて考えを巡らしつつ
壷はその本を借りて自分の特訓開始する
なによりも正確な射撃
川の上流から流れてきた木の葉を弓で射抜く
水の流れは不規則だが、流れを読み正確に矢を放つ
何度も何度も、手の皮が擦り切れ血がでても特訓を続けた
壷「 時間がないんだ・・・俺がやらなければ・・・ 」
元々、弓の才能があったのか、壷のどんどん成長した
ついには、川から流れてくる木の葉を確実に射抜くほどとなった
壷「 親父・・・俺、親父を超えてみせるよ・・・ 」