第二十九話 春
強国ゲブランドの王様に一人の子供が産まれた
この子は『 Halbird 』と名づけられ、世継ぎとして大切に育てられていた
蜜月「 Halbird様、朝食の支度が整いました 」
蜜月は、Halbirdの付き人として教育係と身の回りの世話を見ている
Halbird「 蜜月も一緒に食べようよ 」
蜜月「 とんでもありません 」
蜜月「 私のような身分のものが、Halbird様と同じ食卓に付くなど
許される事ではありません 」
Halbird「 なんでだよ・・・同じ人間なんだから良いじゃないか 」
蜜月「 ・・・ 」
Halbird「 蜜月は俺のこと嫌いかい? 」
蜜月「 Halbird様に仕えるのが私の使命です 」
蜜月「 それ以上のものはありません・・・ 」
Halbirdは、公務に追われ普段接しない実の親よりも
幼い頃から共にいる蜜月に対して、深い愛情を感じていた
Halbird「 今度、二人でお城の外へいってみたい 」
蜜月「 それは危険です 」
Halbird「 こっそり抜け出せば・・・ 」
蜜月「 ダメです 」
Halbird「 蜜月のケチ! 」
蜜月「 ・・・ 」
Halbirdは、いつも無理を言い、蜜月を困らせるのだが
蜜月はそんなとき、Halbirdのほっぺたを突いて止めていた
蜜月「 (*´∀`)σσσσ)´Д`*) 」
Halbird「 Σ(*゚Д`*) 」
Halbirdはコレがことのほか好きで
わざと蜜月を困らせる事もあった
Halbirdが18歳のとき
国民が、王族に不満を抱き戦争を起こした
戦火は拡大し、各地に悲劇を生む
ライル「 国民に苦痛を強いる王族を探し出し、倒せ! 」
貧民街から身を興したライル率いる反乱軍は
日に日に勢力を増しゲブランド全土を支配下へと収めていく
そして反乱軍はついに王宮を包囲し
今日明日にも使途へ総攻撃を開始する気配を見せていた
蜜月「 Halbird様・・・ 」
蜜月「 このままでは、我々も捕らわれてしまいます 」
Halbird「 こうなっては仕方がない・・・ 」
Halbird「 俺も王族だ・・・最後まで誇りを持って戦う 」
Halbird「 蜜月・・・お前は密かに城から抜け出すんだ 」
蜜月「 私は最後までHalbird様と共に・・・ 」
Halbird「 俺は王族、どこにも逃げも隠れも出来ない 」
Halbird「 でも、蜜月は王族と関係がない 」
Halbird「 お前には、反乱軍も手出しはすまい 」
Halbird「 どうか、俺のためにも生き延びて欲しい・・・ 」
蜜月「 Halbird様・・・嫌です 」
蜜月「 例え命を落とすことになっても、私はHalbird様と共に・・・ 」
Halbird「 蜜月・・・ 」
その晩、蜜月はある決心をする
蜜月「 Halbird様、明日にも反乱軍が城へと攻め入って参ります 」
蜜月「 そこで、私のお願いを聞いてもらえますか? 」
Halbird「 なんだ? 」
蜜月はHalbirdを連れ城の地下へと降りた
着いた地下室には、怪しげな魔法陣が書かれていた
蜜月「 Halbird様・・・ 」
蜜月「 私はHalbird様と共に在ります 」
蜜月「 このビンの薬を飲み、魔方陣に入ることで 」
蜜月「 たとえ死んでも・・・私と同じ場所に生まれ変わる事ができます 」
Halbird「 蜜月・・・ 」
そういうと、蜜月はビンに入れられた薬をHalbirdに手渡す
蜜月「 さあ・・・これを飲んで魔法陣の中央へ時間がありません早く! 」
Halbird「 わかった・・・ 」
蜜月の必死な様子を見たHalbirdは
薬を飲み魔法陣へと歩み寄った
Halbirdが魔方陣の中央につくと
蜜月は呪文を唱え始めた
Halbird「 うわぁあああああああああ! 」
蜜月が呪文を唱えると
みるみるうちにHalbirdの姿が、狼へと変わった
蜜月「 Halbird様・・・どうか無事に城から抜け出してください・・・ 」
Halbird「 わうっ!( 嫌だ俺も城に残る・・・ ) 」
蜜月「 Halbird様、お願いします・・・ 」
蜜月「 私も愛する人を死なせたくないの・・・ 」
蜜月「 どうか・・・どうか、わかってください・・・ 」
Halbird「 蜜月! 」
蜜月「 Halbird様・・・ 」
蜜月「生まれ変わっても・・・私はずっとHalbird様と共に在ります・・・ 」
その後の記憶は確かではない
気がつくと城から遠く離れた山の中に倒れていた
遠くゲブランド宮殿から火の手が上がるのが見える
Halbird「 わぅ・・・( 蜜月・・・ ) 」
それから長い月日が流れたが
魔術の影響か、狼は歳を取ることも無かった
しかし、自然での生活に慣れていないHalbirdは
動物に襲われ、傷つき倒れた
そこに、烏賊足兎が通りがかり、Halbirdを拾う
もちろん、烏賊足家につれていくのだが
Halbirdがそこで見たのものは・・・
Halbird「 わぅ!? 」( 蜜月!? )
葵を見た瞬間、Halbirdは兎に拾われた理由を理解した
兎「 傷ついて倒れていたんだ・・・ 」
兎「 放っておいたら死んじゃいそうだし・・・飼ってもいいだろ? 」
葵「 もう、本当に兎ちゃんは仕方ないね・・・ 」
葵「 あれ?この狼・・・どこかで・・・ 」
葵「 そんなはずないか 」
葵「 良く見ると可愛いね・・・(*´∀`)σσσσ)´Д`*) 」
Halbird「 Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァ!!? 」
葵「 !? 」ビクッ
葵「( 変な狼・・・ )」
この後、Halbirdは烏賊足春と名づけられ
烏賊足家族の一員に加わった
この子は『 Halbird 』と名づけられ、世継ぎとして大切に育てられていた
蜜月「 Halbird様、朝食の支度が整いました 」
蜜月は、Halbirdの付き人として教育係と身の回りの世話を見ている
Halbird「 蜜月も一緒に食べようよ 」
蜜月「 とんでもありません 」
蜜月「 私のような身分のものが、Halbird様と同じ食卓に付くなど
許される事ではありません 」
Halbird「 なんでだよ・・・同じ人間なんだから良いじゃないか 」
蜜月「 ・・・ 」
Halbird「 蜜月は俺のこと嫌いかい? 」
蜜月「 Halbird様に仕えるのが私の使命です 」
蜜月「 それ以上のものはありません・・・ 」
Halbirdは、公務に追われ普段接しない実の親よりも
幼い頃から共にいる蜜月に対して、深い愛情を感じていた
Halbird「 今度、二人でお城の外へいってみたい 」
蜜月「 それは危険です 」
Halbird「 こっそり抜け出せば・・・ 」
蜜月「 ダメです 」
Halbird「 蜜月のケチ! 」
蜜月「 ・・・ 」
Halbirdは、いつも無理を言い、蜜月を困らせるのだが
蜜月はそんなとき、Halbirdのほっぺたを突いて止めていた
蜜月「 (*´∀`)σσσσ)´Д`*) 」
Halbird「 Σ(*゚Д`*) 」
Halbirdはコレがことのほか好きで
わざと蜜月を困らせる事もあった
Halbirdが18歳のとき
国民が、王族に不満を抱き戦争を起こした
戦火は拡大し、各地に悲劇を生む
ライル「 国民に苦痛を強いる王族を探し出し、倒せ! 」
貧民街から身を興したライル率いる反乱軍は
日に日に勢力を増しゲブランド全土を支配下へと収めていく
そして反乱軍はついに王宮を包囲し
今日明日にも使途へ総攻撃を開始する気配を見せていた
蜜月「 Halbird様・・・ 」
蜜月「 このままでは、我々も捕らわれてしまいます 」
Halbird「 こうなっては仕方がない・・・ 」
Halbird「 俺も王族だ・・・最後まで誇りを持って戦う 」
Halbird「 蜜月・・・お前は密かに城から抜け出すんだ 」
蜜月「 私は最後までHalbird様と共に・・・ 」
Halbird「 俺は王族、どこにも逃げも隠れも出来ない 」
Halbird「 でも、蜜月は王族と関係がない 」
Halbird「 お前には、反乱軍も手出しはすまい 」
Halbird「 どうか、俺のためにも生き延びて欲しい・・・ 」
蜜月「 Halbird様・・・嫌です 」
蜜月「 例え命を落とすことになっても、私はHalbird様と共に・・・ 」
Halbird「 蜜月・・・ 」
その晩、蜜月はある決心をする
蜜月「 Halbird様、明日にも反乱軍が城へと攻め入って参ります 」
蜜月「 そこで、私のお願いを聞いてもらえますか? 」
Halbird「 なんだ? 」
蜜月はHalbirdを連れ城の地下へと降りた
着いた地下室には、怪しげな魔法陣が書かれていた
蜜月「 Halbird様・・・ 」
蜜月「 私はHalbird様と共に在ります 」
蜜月「 このビンの薬を飲み、魔方陣に入ることで 」
蜜月「 たとえ死んでも・・・私と同じ場所に生まれ変わる事ができます 」
Halbird「 蜜月・・・ 」
そういうと、蜜月はビンに入れられた薬をHalbirdに手渡す
蜜月「 さあ・・・これを飲んで魔法陣の中央へ時間がありません早く! 」
Halbird「 わかった・・・ 」
蜜月の必死な様子を見たHalbirdは
薬を飲み魔法陣へと歩み寄った
Halbirdが魔方陣の中央につくと
蜜月は呪文を唱え始めた
Halbird「 うわぁあああああああああ! 」
蜜月が呪文を唱えると
みるみるうちにHalbirdの姿が、狼へと変わった
蜜月「 Halbird様・・・どうか無事に城から抜け出してください・・・ 」
Halbird「 わうっ!( 嫌だ俺も城に残る・・・ ) 」
蜜月「 Halbird様、お願いします・・・ 」
蜜月「 私も愛する人を死なせたくないの・・・ 」
蜜月「 どうか・・・どうか、わかってください・・・ 」
Halbird「 蜜月! 」
蜜月「 Halbird様・・・ 」
蜜月「生まれ変わっても・・・私はずっとHalbird様と共に在ります・・・ 」
その後の記憶は確かではない
気がつくと城から遠く離れた山の中に倒れていた
遠くゲブランド宮殿から火の手が上がるのが見える
Halbird「 わぅ・・・( 蜜月・・・ ) 」
それから長い月日が流れたが
魔術の影響か、狼は歳を取ることも無かった
しかし、自然での生活に慣れていないHalbirdは
動物に襲われ、傷つき倒れた
そこに、烏賊足兎が通りがかり、Halbirdを拾う
もちろん、烏賊足家につれていくのだが
Halbirdがそこで見たのものは・・・
Halbird「 わぅ!? 」( 蜜月!? )
葵を見た瞬間、Halbirdは兎に拾われた理由を理解した
兎「 傷ついて倒れていたんだ・・・ 」
兎「 放っておいたら死んじゃいそうだし・・・飼ってもいいだろ? 」
葵「 もう、本当に兎ちゃんは仕方ないね・・・ 」
葵「 あれ?この狼・・・どこかで・・・ 」
葵「 そんなはずないか 」
葵「 良く見ると可愛いね・・・(*´∀`)σσσσ)´Д`*) 」
Halbird「 Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァ!!? 」
葵「 !? 」ビクッ
葵「( 変な狼・・・ )」
この後、Halbirdは烏賊足春と名づけられ
烏賊足家族の一員に加わった