FEZ(ファンタジーアースゼロ)を、もっとたくさんの人に知ってもらい、楽しんでもらうためのコンテンツを置いています。

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第五話 やれば出来る子 出来ない子

仲が良いのか悪いのか、烏賊足兄妹の猛特訓は続く

壷「 慶太兄ぃ、兎兄ぃ、廃慈の3人は、
   まず敵との距離感と回避行動をマスターしないといけない 」

壷「 相手のスキルの有効射程を体で覚えること、
   相手が攻撃してくるタイミングをつかみ、
   味方の攻撃チャンスを作れるように動いてもらう 」

慶太「 ふむ、でもヲリだけで練習しても仕方ないんじゃないか?
    実戦じゃ一番警戒しないといけないのは皿だと思うが 」

壷「 確かにその通り、でも基本は同じさ
   まずはローテーションを組んで、2対1を行う 」

壷「 距離の詰め方と相手の攻撃を回避する練習をしてくれ
   使うスキルはケースを考えながら使うんだ 」

壷「 一人の方は、いかに相手の攻撃を回避しながら。
   攻撃チャンスを作る事を意識して動く。
   二人のほうは連携しながら相手を追い詰めることを考えるんだ 」

慶太「 よし、じゃあさっそくやってみよう。
    まずは、俺が一人になるから廃慈と兎で組んでくれ 」

兎「 OK、覚悟しろ兄ちゃん 」
廃慈「 ・・・ 」

壷「 おっと一つ言い忘れた、戦闘エリアは中庭がいいな
   中庭限定で練習してくれ 」

慶太「 よしそれじゃ戦闘時間は3分、スタート! 」

兎「 廃慈フォローを頼んだ! 」
と言い捨てると、まっしぐらに慶太へ向けて突進する兎

廃慈「 ・・・!? 」

味方を置き去りにして単身で突っ込む兎

兎がストスマを放った隙を見逃さず
慶太がアーススタンプで迎撃する。

兎「 のわぁ〜! 」

鈍足がついた兎に容赦なくブレイズと通常攻撃で追撃する慶太、
そこへやっと廃慈がやってくる。

兎「 あちっ、あちぃ〜! 」

廃慈の接近に気付いた慶太は、一旦距離を離すと
廃慈に向かいスラムアタックで迎撃する。

まともにスラムを受け、吹き飛ぶ廃慈
廃慈「 ○oっ−! 」(きゃっー!)

すぐに反転、鈍足がついて逃げ惑っている兎にアーススタンプを放つと、
とどめとばかりにバッシュを放つ。

兎「 ぴよぴよぴよ・・ 」

慶太の通常攻撃が容赦なく兎の体力を削っていく。

兎がずたぼろになったところでようやく、廃慈が戦列に復帰
クランブルで兎を救出するが、
すでに兎のライフゲージは残り少なくなっていた。

慶太は、反撃する余力の無い兎は放っておき、
廃慈との間合いを取りつつ、PWを回復する慶太

廃慈は、慶太と兎の間に立ち兎への追撃を牽制しつつ
慶太の動きに合わせソニックを放つ。

1発目は外れ
2発目はHITするがダメージらしいダメージにならない。

それでも廃慈は牽制のソニックを連続して放つ

慶太は回避行動を取りつつ、廃慈のPWが尽きるのを待って
スラムで一気に距離を詰めると、アーススタンプ!
そしてブレイズを続けざまに放ち廃慈を追い詰めた。

結果は慶太の圧勝だった

慶太「 よし集まって 」
慶太「 今の戦闘を振り返ってみようまず兎どうだった? 」

兎「 どうだもこうだもないな、アーススタンプはずるいだろ 」

慶太「 お前、それ対戦相手にも言うつもりか?
    それに2対1はずるくないのか?
    なんで有利なのにこうなったか考えてみろと言ってるんだ 」

兎「 兄ちゃんが上手かった!次は負けない! 」

慶太「 ちょっとは頭を使ってくれよ・・・廃慈はどう感じた? 」

廃慈「 ・・・ 」

慶太「 じゃあ、質問するからうなずいてくれ 」

廃慈「 ・・・ 」うなづく

慶太「 問題があったのは廃慈だった? 」

廃慈「 ・・・ 」首を横に振る

慶太「 問題があったのは兎だった? 」

廃慈「 ・・・ 」うなづく

兎「 ちょ、俺かよ 」

慶太「 いいからお前は自分なりに原因を考えてろ 」

廃慈「 。。。。。。。。。。。。。。。 」

慶太「 うん? 」

廃慈「 oooooooooooooooo 」

慶太「 !? 」廃慈の口元へ耳を近づける

急に慶太の顔が近寄ってきたのに驚いたのか、
顔を赤らめながらも廃慈がつぶやく

廃慈「 兎兄さんが・・・一人で行ってしまって・・・
    追いついた時には・・・・もう・・・
    慶太兄さんにペースを握られて・・・・後手後手になってた 」

かろうじて聞き取れるぐらいの小声で廃慈は言った。

慶太「 ははっ!廃慈、廃慈の声初めて聞けたよ。
    なんだか兄ちゃんうれしいな 」

兎「 ぇ?廃慈しゃべれるの?どれどれ 」

廃慈「 ・・・・ 」

兎「 ぉーぃ? 」

廃慈「 ・・・・・・・・・ 」

慶太「 まあ、おいおい声を聞くこともあるだろうさ
    廃慈、自分のペースでいいから少しづつ自分の考えを出していこうな?」

廃慈「 ・・・・ 」こくりとうなづく

慶太「 廃慈は、兎の単独行動が今回の結果になったと思ってるんだよ
   俺もそう思う、最初に訓練内容を壷が話ししたよな?どこまで理解した?」

兎「 相手と距離を見ながら攻撃する! 」

慶太「 そうだ、だけど二人組のほうはどうするんだっけ? 」

兎「 連携して相手を追い詰める! 」

慶太「 そうだ!兎、お前の行動はどうだった?
    廃慈を無視してたんじゃないか?
    一人で全部やろうとしなかったか? 」

兎「 うっ・・・そういわれると・・・ 」

慶太「 バンクでは、一人の身勝手な行動が味方をピンチにしたりするんだ
    兎は特に、夢中になると周りが見えなくなるから注意しような?
    自分のせいで、ボロボロになった廃慈を見てみろよ 」

兎「 ボロボロにしたの兄ちゃんじゃん・・・ 」 ぼそっ

慶太「 何か言ったか? 」

兎「 ううん、何も言ってないよ? 」

廃慈の傷を見て、ズキンと心が痛む兎だった。

兎「 廃慈・・・ごめんな
   俺のせいでこんなに傷ついて・・・次は気をつけるから 」

廃慈「 。。。。。。。。。 」(こっちこそ助けるの遅くてごめんなさい)

兎「 !? 」

兎「 兄ちゃん、もう一回やろう、今度はもっと上手くやるから! 」

慶太「 おうよ、そうこなくちゃ。
    手当したらすぐにやるぞ、廃慈もいいな? 」

廃慈「 ・・・ 」こくりとうなづく

その後何度かの練習を繰り返す。

兎「 おりゃーーーーーーーー! 」

慶太「 またか、ほれっ 」(バッシュ)
慶太「 これも食らえ 」(ブレイズ)
慶太「 お土産だ 」(アーススタンプ)

兎「 廃慈助けてー 」

廃慈「 ・・・・ 」(無理)

訓練風景をしばらく眺めていた壷・・・

壷「 兎兄ぃの頭の中はきっとスポンジが詰まってるに違いない・・・
   それか、構成要素が99%本能なんじゃなかろうか・・・ 」

兄妹の訓練はまだまだ続くのであった。